終活カウンセラーのMr.Kuyouです。
終活セミナーが怪しい商売の温床になっている可能性もある
こんなニュースが流れてきました。
また、過去にはこんなニュースもあります。
「終活ブーム」を背景に、全国さまざまな場所で「終活セミナー」が開催されています。
都市部の高級住宅街や富裕層の多いエリア周辺では、まさに終活講座が雨後の筍(たけのこ)状態。主催者の顔ぶれは、銀行に法律家に葬儀業者。
試しに潜り込んでみると…。
夏の終わりに日経新聞に掲載された、「認知症患者の凍結資産は200兆円!」なる記事を巧みに使い、「ボケたらヤバい。ボケる前に、さあ、遺言を書いて公正証書にしろ。任意後見人を決めろ。家族信託契約を結べ。葬儀を予約しろ…」と、危機感をあおって自分たちの商売に繋げようと、躍起ったらありゃしない。
例えは悪いが、独居老人宅に押しかけていきなり布団をカッターで切り開き、あらかじめ細工したルーペをのぞきこませて、「ほ~らね。お宅の布団はダニだらけでしょ」とやって、高額羽毛布団を押し売りする詐欺商法に近い違和感を感ぜずにはいられない。 出典:ダイヤモンドオンライン
このようなセミナーの話はよく聞きます。
会場を準備して、講師を招き、チラシやインターネットで集客をするわけですから、「終活セミナー」を開催するのには結構な費用がかかります。
それでも終活セミナーが開催されるのは、顧客の獲得の見込みがあるからです。
本当は必要ないものを、「子どもや人様に迷惑をかけたくない」という優しい気持ちにつけこんで、契約させようとするのです。
終活は、まず親子で話し合う。おひとり様は行政に相談。
「終活」という言葉が流行る前には、子が親の面倒をみるのは当たり前のことでした。
しかし、上記の調査のように「終活」という言葉の認知度が7割を超えた現在、親世代は「自分の最期は自分で考える」と思い始めています。
これはよくないです。
「自分だけで考える」と思っている人がいるかもしれません。
「終活」は、夫婦や親子で考えていくことが大事です。
銀行や士業、葬儀会社などの意見は自社の利益に偏っていることを認識しながら情報を集めましょう。
それぞれの家族によって必要となる終活は違ってきます。
代々のお墓があるところないところ。
相続についてあらかじめ考えておいた方がいい家族もあれば、そこまで心配しなくていい家族もあります。
子どもの性格によっても変わってきます。
今でも「育ててもらったんだから、親の面倒をみるのは当たり前」と思っている人もたくさんいます。
もちろん、よい「終活セミナー」もある
怪しい終活セミナーの話を書きましたが、参加してよかったという声を聴く終活セミナーもあります。
自治体が行うものや、シニア向けのイベントなどで開催されているものは比較的評判がいいです。
特定の契約に結び付けるような内容でなく、終活全般のことや、心構えについて、エンディングノートの書き方講座などの内容で開催されています。
終活という言葉が流行ってきたことで、それを利用しようとしている人も増えてきています。
終活セミナーに参加するときは、その終活セミナーの主催者の狙いはなんなのかということを考えてから参加しましょう。
それでは。
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