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「終活カウンセラー」のMr.Kuyouがお届けする終活・エンディングノートのブログです。

「お坊さん便」の評判と口コミ。派遣される住職を取材しました!【現地取材】

「終活カウンセラー」で「お墓ディレクター」のMr.Kuyouです。

 

以前、世間を騒がせていた「お坊さん便 」ですが、実際に利用したお客様の声だけでなく、読経に行っている住職の話を聞く機会がありました。

 

お墓・終活の専門家として「お坊さん便」の口コミ・評判と、実際のところをお伝えします。

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お坊さん便とはどんなサービス?

全国対応可能で、定額のお布施で僧侶が手配されるサービスです。

四十九日や一周忌や三回忌など、日ごろ寺院との交流はないけれど、法事・法要はしてあげたいという方からの支持を受け、申し込みが年々伸びています。

 

大手ネット葬儀「よりそうのお葬式」の運営もしている「株式会社よりそう」が運営しており、葬儀や供養業界の料金を透明化していこうというサービスの一つです。

 

提携僧侶の数は1,200名を突破

「お坊さん便」と提携している僧侶は全国で1,200名を超えています。

これだけの人数がいれば、お住まいの近くでも対応してくれるはずです。

 

「お坊さん便」の評判・口コミ

総じて利用者からの評判・口コミはいいです。

 

私のお客様が四十九日や一周忌でのご納骨や法要で「お坊さん便」を頼んでいましたが、その時にお客様が以下のように言っていました。

 

口コミ①「頼む前は少し不安だったけど、丁寧にお経を読んでくれてよかった」

 

口コミ②「自分の親から宗派だけは聞いていた。同じ宗派のお寺に来てもらえたのでよかった」

 

口コミ③「インターネットで予約したあとに、丁寧な確認の電話をしてくれたので安心だった」

 

口コミ④「遠くの霊園で心配だったが、問題もなく来てくれて助かった」

 

口コミ⑤「悪天候だったのにも関わらず、一生懸命やってくれた」

 

お墓に関する仕事をしている私は何百回と読経の場に同席していますが「お坊さん便」で手配された住職はとても丁寧にお経をあげられている印象です。 

 

四十九日や一周忌、ご納骨のお経だけでなく、お墓ができたときにお経をあげる「開眼供養」(魂入れ)や「閉眼供養」(魂抜き)にも対応しています。

 

お坊さん便にかかる金額・費用

費用は45,000円追加費用なしで、こころづけも不要です

 

一番、評価されているのが、この点です。

 

今でも「お布施はお気持ちで」とおっしゃるお寺さんは多いですから、正直いくらお包みすればよいかわからないというのが、本音だと思います。

 

金額は相場と同じくらいなのですが、明確に払う費用がわかっているというのが人気の理由でしょう。

 

読経のときだけのお付き合いで檀家にならなくてもいい

少し前までは、檀家や門徒になっていないとお経は読んでもらえないというのが、一般的な見解でした。

 

今は、その時だけでもいいという寺院も増えてきました。

 

大事な人の大事な法事だから、しっかりとお経は読んでもらいたい。

でも、その後、檀家や門徒になって寄付をしないといけないのでは?

 

と考える方もいらっしゃると思いますが、このサービスを使うことで割り切ったお付き合いができます。

 

私は、仕事の関係上、四十九日や一周忌での「納骨」に立ち会う機会が多いです。

100件あったとすると、読経をしなかったケースは3件くらいです。

雰囲気としては、間延びしてしまうというか、始まりと終わりがわかりにくいというか、参加した方たち空気も微妙な感じになっていました。

 

個人的には、その時だけでも読経がある方がいいと思います。

 

【現場取材】「お坊さん便」の実際を住職に聞いてみた

同じ宗派の住職には秘密にしているので、匿名ということを条件に「お坊さん便」で派遣されている住職にお話しを聞かせてもらいました。

 

「お坊さん便」と「仏教会」との確執

相当な確執のようです。

「お坊さん便 」で読経に行っていることは絶対にバレてはいけないと言っていました。

 

ITの会社が間に入って「宗教行為の商品化だ!!」と言って怒っているそうです。

 

周囲には言えない

同じ宗派の集まりで、「お坊さん便」に行っていることがバレた寺院はボロクソに言われていたそうです。

 

お布施の相場を下げる=自分たちの収入が下がる。

檀家にならなくてもお経が読んでもらえる=檀家は減る一方

 

ということですから、そうですよね。

どの寺院も手を組まなければ、そのサービス自体が成り立たないわけですから、表向きは反対の立場を取るのが賢明ということでしょう。

 

「お坊さん便」について現役住職に質問。それに対する回答。

私「お坊さん便からの紹介だと手を抜いたりするんですか?」

 

住職「とんでもない。私は、このままでは仏教はどんどん忘れ去られていってしまうという危機感を持っている。どんな形であれ、読経を頼まれたからには本気でお勤めをして、お経を読んでもらってよかったと思ってもらえるようにしているよ。」

 

私「檀家にならなくてもお経が読んでもらえるのが一般的になってしまうことは怖くないですか?」

 

住職「その点は、少し怖いところもある。ただ、もともと新しく檀家になることはめったにない。お坊さん便を始めて、読経が終わったお家には会報誌を送らせてもらうことにしている。そうするとお寺の取り組みに共感してくれて、檀家になってくれたところもある。まずは接点を持ってもらうことが大事だと思っている。」

 

私「なるほど。いきなり檀家になるってハードル高いですもんね。最初は読経だけでも、会報誌を読んで気に入って、お寺に足を運んでみて、お寺が気に入れば檀家になるというのは自然ですね。」

 

住職「どんなサービスも、使用する人の心がけ次第だと思う。仏教会のお偉いさんは檀家や門徒がたくさんいて、お金に困っていない人たちだ。実際、地方の寺院の離檀の数は年々増えていて、新しく檀家になることもない。このままでは廃寺になるのを待つばかりという寺院も多い。仏教が長い間受け入れられてきたのは、その時代に合わせて仏教も変化・対応してきたからではないかと思っている。一般の方がライトな仏教を望むのであれば、私たちもそれに寄り添っていく姿勢というのも大事だと思う。」

 

「お坊さん便」にしたからといって、適当にお経を読まれる可能性は低く、丁寧に読んでもらえる理由がわかってもらえたのではないでしょうか。

 

市場原理が働いて、むしろいい面もありそうです。

 

「お坊さん便」は手軽。読経は丁寧で評価は高い

一時期、世間を騒がせていた「お坊さん便 」

現在は全国的に広がり、ごく当たり前のサービスになってきています。

 

手配の手軽さと、丁寧な読経で口コミ・評判も上々です。

 

全国対応で、ほとんどの宗派で対応可能なので、お寺とのお付き合いはないけれど、法事はしっかりやりたいという方は検討してみもいいかもしれません。

 

直前ではなく、余裕をもって予約する方がいいそうです。

ネットで申し込むとお寺から確認の電話をしてくれるそうです。

 

以上、終活の専門家が「お坊さん便」の口コミ・評判と実際の声をお届けしました。

 

 

このブログを書いている筆者の取得資格 ・ 修了証

終活・お墓・墓地に関連する資格を取得しています。

終活をまじめに考え、有益な情報をお届けするブログ運営をこころがけております。

 

▼終活カウンセラー

一般社団法人終活カウンセラー協会認定の終活カウンセラー認定証

 

▼お墓ディレクター

一般社団法人日本石材産業協会認定のお墓ディレクター認定証

 

▼墓地管理講習会全課程修了証(公益社団法人全日本墓園協会開催)

厚生労働省後援「墓地管理講習会」の全課程受講修了証

 

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それでは。