終活カウンセラーでお墓ディレクターのMr.Kuyouです。
先日、同級生から改葬の相談を受けてお手伝いをしました。
その同級生が「相談できてよかった」と大変喜んでくれましたので、これはニーズがあると思ったのでブログに書きます。
改葬の書類は簡単
改葬と聞くと、手続きが大変でどうしたらいいかとわからない人が多いようです。
しかし慣れている人からすると、引っ越ししたときに出す転出届や転入届と同じようなものです。
手続きについて詳しくは、以前私が書いた記事に詳しく書いています。
ほとんどの自治体のホームページには「改葬」についての記載がありますし、書類がダウンロードできるようになっているところもあります。
場合によっては、書き方の見本まであるところもあります。
行政書士などが代行をしていますが、正直に申しますとそこに大金を使うのは非常にもったいないです。
仮に書いていることがわからなくても役所に行けば担当の職員が丁寧に教えてくれます。
簡単にまとめると、
- 改葬許可申請書(2部)を手に入れる(役所でもらうか、ホームページからダウンロード)
- 必要事項を記入
- 改葬元の管理者の署名・捺印をもらう(住職や管理人)
- 役所に提出(1部は役所に保管)
- 役所に提出して許可されると改葬許可申請書が改葬許可書になる
- 改葬許可書を改葬先に提出
です。
書類で困ることはあまりありません。
改葬で困るポイント
しかし、改葬で困るポイントというのがありまして、これはだいたい皆さん同じです。
①管理者がわからない
一般墓地や野墓地、共同墓地と呼ばれるところでは管理者がわからないことがあります。
その場合は、役所にその旨を伝えましょう。
その地域の区長さんがその役割を担っていることもありますし、管理者不明の場合は自治体(役所)が管理者となるところもあります。
②離檀料が発生する
改葬元が寺院であることも多いですが、改葬をするということは離檀もいっしょにすることになることがほとんどです。
その際に、地方で檀家が少ないお寺ですと、離檀料を求められることがあります。
その時は、私が書いたこちらの記事を参考にしてください。
こちらも普通は大きな問題にはなりません。
顔を合わせて礼儀を尽くせば大丈夫です。
③改葬先に全ての骨壺を持っていけない
この悩みが一番数が多い気がします。
改葬元の骨壺(遺骨)が10個あったとします。
しかし、都会の納骨堂などに改葬しようとすると骨壺が6個や4個しか入らないといったことも珍しくありません。
そんなときはどうするのでしょうか?
一般的には改葬元か改葬先で永代供養します。
しかし、永代供養にももちろん費用がかかります。
1壺10万円なんていうこともありますし、高いときは50万円以上します。
再火葬という選択肢もある
そこで「再火葬」と裏技があります。
これは一般的には世の中には知られていません。
なぜなら、寺院や霊園、石材店などは再火葬をされると商売にならないからです。
例えば先ほどの例で10個の骨壺があった場合。
改葬先の霊園や寺院は、
「それでは10個以上、できれば今後亡くなる人のことも考えて12個以上の骨壺が入る区画をご案内します」
と言うことでしょう。
その方が大きい区画が売れます。
もしくは、永代供養を勧めるはずです。
再火葬というのは、土葬だったものを再び火葬するということは知られています。
しかし、実はほとんどの自治体の火葬場で改葬する場合に再火葬を認めています。
改葬許可書があることが前提ですが、お住まいの地域の火葬場に電話して聞いてみてください。
再火葬の費用は自治体によって違いますが、3万円程度のところが多いです。
再火葬をすると、10個の骨壺に入った遺骨を1個の骨壺に入る分だけにすることもできます。
これは、再火葬することで体積が大きく減るわけではありません。
再火葬した遺骨の一部分だけを引き取り、残りの分は火葬場で処分してもらうことになります。
そうすることで、10個あった骨壺も1個になり、改葬先のお墓や納骨堂に入るスペースが広くなくても困ることはありません。
改葬や再火葬は自分で手続きできる
「お墓じまい」が取り上げられるようになり、先祖代々の墓を解体し、現在自分が住んでいるところの近くに新しいいお墓を建てたり、近くの納骨堂に改葬する人は年々増えてきています。
そういった中で、本来は簡単な書類申請を代行してもらうのに高い費用を払う人もいます。
また、再火葬という制度を使えば、先祖代々の遺骨をまとめることができます。
通常、お墓や納骨堂は遺骨が入るスペースが広ければ広いほど高くなりますし、永代供養をするにしても1壺いくらというケースが多いです。
先延ばしにすればするほど、大変になるのが「改葬」です。
気になっている人は早めに行動しましょう。
それでは。
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