Mr.Kuyouです。
終活カウンセラーとして、供養業界で働いています。
今日は私の実際の経験から「ガンと終活の関係」について書きます。
ガン(癌)になり終活を始められる人は多い
実際に、ガンになられてから終活を始められる方は多いです。
人間誰しも最期のときが来るのですが、健康なうちはそれを意識することはありません。
これは年齢を重ねても、そこまで気持ちの変化がありません。
ところが、ガンになったとたん、今まで遠くにあった「死」をすぐ近くに感じます。
「自分に残された時間が短いものなのでは」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
終活を始めるのは、告知を受けたばかりの方もいれば、治療中の方、手術や治療をして寛解している方もいらっしゃいます。
大切な家族のためにできることはないかと考え、終活することを思い浮かべられたのでしょう。
どのような終活をされているのでしょうか?
ガンになった方の終活の方法
エンディングノートを書く
エンディングノートを書こうと思う人がいらっしゃいます。
エンディングノートを書くことは少し面倒です。
私も実際にエンディングノートを書いてみたことがありますので、それは否定できません。
しかし、残される家族にとっては非常に助かるものになります。
エンディングノートがあるかどうかで、あとの負担が違ってきます。
ただし、本人の心の負担もとても大きいものになると思います。
健康な私が書いたときでさえ、自分がいなくなったときに家族がどうなってしまうのかということを考えたり、仲のよい友人に会えなくなってしまうのかと考えたりしました。
エンディングノートを記入していくことで、終活にかかる費用や、残される家族の金銭的な負担も浮き彫りになります。
エンディングノートは、情報をまとめる・整理するという行動ですから、現状がよくなるわけではありません。
(元気なときであれば、人生を振り返るという側面も持っています)
私自身は、情報を整理してしまうことで、現実を突きつけられるような気持ちになりました。
性格にもよるでしょうが、皆さんにおすすめできることではありません。
▼私が実際にエンディングノートを書いたときの記事
葬儀の資料を請求する
ネットで定額・追加料金なしの葬儀の資料請求をされる人もいらっしゃいます。
有名なのは、「小さなお葬式」です。
戒名も定額で、心付けも不要。
残される家族の負担が少ないことから人気です。
▼「小さなお葬式」公式ホームページ
事前に葬儀の資料請求や見積もりをしておくことは、終活の項目の一つです。
お墓や納骨堂、永代供養などの供養される場所を探す
自分の終の棲家(ついのすみか)を探す人がいます。
家族がお参りに来やすい場所にお墓を探す人もいれば、金銭的な負担をかけたくないと永代供養ができるところを探す人もいます。
親や先祖がお墓を建ててくれていた場合、リフォームされるケースもあります。
私も何度か、ガンになったお客様のお墓づくりをいっしょにさせて頂きましたが、どの方もご自身の「最後のひと仕事」だと精力的に関わってくださいました。
「先祖の力を借りたい」という気持ちも持っていらっしゃるんだろうなぁと感じることもありました。
こちらは、どちらかというと高齢の方に多いような気がします。
そこまで悲壮感がある方は少ない印象です。
終活ブログを読む・ブログを始める
自分と同じような状況になっている人がいないかとブログを読まれる方も大勢いらっしゃいます。
こちらも気を付けなくてはなりません。
「終活 ブログ」や「ガン ブログ」で検索すると、とても多くのブログがでてきます。
私のように「終活の情報をお届けしている」ブログよりも、ご本人が「終活や闘病をしている」ブログの方が圧倒的に多いです。
気丈に前向きに綴っていらっしゃる方もいれば、こちらが読むのも苦しくなるような気持ちを書いている方もいらっしゃいます。
更新がなくなり、その後、家族の方が「生涯を終えました」と書かれているブログを読んだときは、深い悲しみを感じます。
読むのであれば、なるべく明るい気持ちになるブログを見つけるのがいいと思います。
また、ガンになったことをきっかけにブログを始める方もいらっしゃいますし、インターネットを通して、闘病している人同士のコミュニティができることもあります。
ガンになったときに終活をすべきか?
「ガンになった時に終活をするべきなのか?」
この記事を検索して探してくださった方は、もしかしたらそんな疑問を持たれた方かもしれません。
私の個人の見解です。
しなくていいのではと思っています。
私は、「終活は元気なときにするもの」だと思っています。
自分が元気になることや、やりたいことを考えたほうが回復に向かっていくのではないでしょうか?
終活は元気になってからされてください。
ちなみに、私が終活カウンセラーとして関わったお客様で、
「クヨウさん。私、実は先が長くないんだ」
と教えてくれたお客様のほとんどは、現在も元気です。
大切な人が困らないように準備をすることよりも、大切な人のそばに長くいられるように。
そんな気持ちになっていただければと思います。
それでは。
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