2019年8月20日、21日、22日に東京ビッグサイトで開催された「第5回 エンディング産業展」に行って参りました。
2019年のエンディング産業展の写真と感じたこと
ゆりかもめに乗って「東京ビッグサイト駅」で下車。
前と駅の名前が違うような。
毎年、市場が伸びているエンディング業界。
今年も多くの来場者です。
高所得者やこだわりたい方向けの展示
自分らしさが表現できる骨壺です。
男性のご遺体用の死に化粧(ファンデーション)の展示。
宇宙葬
宇宙葬も、すでに4回打ち上げが実施されたと聞いて驚きました。
プランも複数あり、人工衛星プランだと100年単位で宇宙空間に残るとのこと。
大気圏で燃えるプランもありました。
以前は怪しいなぁと思っていましたが、実際の宇宙での映像と代表者の方の話を聞いて納得。
実際にロケットに載せる遺骨は、3枚目の写真の左下の小さなカプセルです。
1円玉くらいの円の大きさで、入れる遺骨の人数や量によって高さが変わります。
価格は100万円近いプランもあり、庶民には手が届かないと思いましたが、ロマンを感じました。
大部分の遺骨は5万円くらいで合葬して、少量の遺骨を宇宙に打ち上げれば、普通のお墓や納骨堂と変わらない金額ですから、100万円でも安いとも考えられるのかもしれません。
宇宙を見上げれば故人を偲ぶことができるし、年間の管理料もかかりません。
インターネット企業の隆盛
DMMと資本業務提携した「終活ねっと」
ブースが大きい!
資本力ってすごい。
昨年は、気軽に社長さんの写真が撮れましたが、今年は畏れ多くてできませんでした。
▲昨年のエンディング産業展で撮らせていただいた終活ねっと岩崎社長(右)の写真
若い力でエンディング産業を変革していってほしいです!
ログミーなどでDMMの亀山会長の記事を読んでいて、いつか話を聞きたいと思っていましたので、予約していた「変わりゆく葬送文化における今後の展望と課題について」というセミナーに参加。
いつも通り撮影はNGでしたが、実物の亀山会長はダンディーで声も素敵でしたよ。
印象的だったのは、
「DMMの社員に、いつかCDから配信の時代が来ると言ってきた。しかし、人間には所有欲があり、コレクションを手元に残しておきたいという気持ちがあるからCDの時代は続くと返された」
「しかし、今の若者はCDを買わない。今後、エンディング産業においてもそのようなことが起こる可能性は十分にありうる。お墓や納骨堂ではなく故人が残した映像や音声に向かって手を合わせるということになってもおかしくない」
といった内容のことを話されていました。
これは、うすうすは感じていたことなのですが、言葉にされるとぞっとします。
エンディング産業に関わっている人間からすると恐ろしいことです。
今までは同業他社がライバルでしたが、そもそもお参りする対象である「納骨堂」や「お墓」や「仏壇」がなくても、故人を偲ぶことができる時代がそこまできているのです。
遺骨の埋葬場所としては、すでに合葬・合祀という方法があり、5万円程度で可能です。
それに加えて、ITの力で安い費用でデータを永続的に残すことができれば。。。
すでに技術的には可能なことなので、あとは人々の感覚がどう変化していくかというところではないでしょうか?
私が仕事をしているうちは、現在の供養のスタイルが続いてほしいものです。
永代供養付きの自宅供養
自宅で骨壺を安置している人の数は年々増えてきており、一説には10万人を超えるとも聞いています。
自宅で供養した後、永代供養(合祀)もできるセットが展示されていました。
首都圏で考えると割安、地方だと樹木葬や永代供養(個別)をした方が安いかもしれないと考えました。
一つの業者でできる、ワンストップでできるというところが魅力かもしれません。
▼その後、「自宅墓」の需要は伸びています。
その他簡単に紹介
土に還る骨壺
庵治石の石像
立体映像
デザイン棺
ペットのお墓
樹木葬
「エンディング産業も価値観の多様化が進んできている」
エンディング産業が「宗教観や地域の風習」を重視していた時代から、「それぞれの価値観」を大事にする時代へと移り変わっていくのを感じました。
いいことではないかと思います。
当ブログもさまざまな終活の情報をお届けすることで、いろいろな終活の方法を知ってほしいという気持ちで書いています。
しかしながら、あまりにも情報が多すぎると何を選んでいいのかわからない人も増えてくるでしょう。
生きている間だけでも大変なのに。
自分が死んだときのことまで考えないといけないなんて、、、。
少しでも、そんな人たちのお手伝いができれば。
不定期更新ですが頑張ります!
それでは。