きみと終活とわたし

「終活カウンセラー」のMr.Kuyouがお届けする終活・エンディングノートのブログです。

妻の両親の遺骨(骨壺)を夫のお墓に入れていいのか?【義両親の遺骨】

妻の両親のお骨(骨壺)をどうするか

昨日、会社に電話がかかってきました。

左隣の席のAさんが取ってくれたのですが、ちょっと困っているようなので代わりました。

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相手は女性でした。

 

くよう「どうされましたか?」

 

女性「市立霊園は空いていますか?」

 

くよう「〇〇市の市立霊園は新規募集はないのですよ。年に1回、お引越などで空いたところの募集がありますが、今年は終わりました。」

 

女性「そうなんですか・・・。あの、それでは永代供養というもので、どこかいいところがありますでしょうか?」

 

くよう「AとBとCがあります。Aはこんなんで、いくらくらいで、うんぬんかんぬん・・・・。」

 

女性「ああ・・・。思ったより高いんですね。」

 

最近は、イオンや小さなお葬式の永代供養(合葬式)が3万円や5万円といった価格で永代供養を謳っているので、永代供養なら安いと思っている人も多いようですが、それ以外のところの永代供養はそれなりの値段がするものなのです。

 

ここまでの会話で、この女性が比較的安い費用で、できれば永代供養を探しているということがわかりました。

 

くよう「どうして永代供養を探されているのですか?」

 

女性「私が一人娘で、両親のお骨を納める場所を探しているのです。」

 

くよう「お父様とお母さまはお二人とも亡くなっていらっしゃるのですか?」

 

女性「はい。そうです。今は地域の納骨堂に入っていますが、私が管理できませんので新しいところを探しています。

 

くよう「女性さんご本人は、どうされるおつもりなのですか?」

 

女性「私は主人の家のお寺のお墓に入ります。」

 

くよう「それならば、ご主人のお墓に入れてもらうという選択肢もあります。」

 

女性「えっ!そんなことできるんですか?」

 

くよう「いくつか条件がありますが、比較的うまくいくことが多いです。」

 

女性「聞かせてください。」

 

くよう「まず、ご主人と話してください。ご主人が賛成してくれれば、ご主人の両親や親戚に話してください。そこも賛成してくれれば、ご主人のお墓があるお寺さんに相談してください。」

 

女性「はい。」

 

くよう「最近は、お寺さんも融通を利かせてくれることが多いです。ご主人と奥様両方のお墓参りに行くのも大変ですし、代が途絶えるお家は、そういった選択をされるところも増えてきていますよ。」

 

女性「そんなこと、できるのですね。」

 

女性の声が一気に明るくなったのを感じました。

 

くよう「もし、ご主人のお墓の納骨室にそこまでスペースがない場合は、お父様とお母様のお骨の一部分を小さな骨壺に移して安置させてもらい、残りの大部分はそのお寺の合葬墓に入れさせてもらってください。お寺に合葬墓がない場合は改葬の際に、火葬場で『再火葬』をすれば、小さな骨壺に入る分だけ、持っていくことができます。」

 

女性「ありがとうございます。主人に相談してみます。よかったらもう一度お名前を教えてください。」

 

くよう「くようと申します。手続きのことなどで、わからないことがあれば遠慮せず、また電話かけてください。」

 

女性「本当にありがとうございました。失礼します」

 

こうして、電話は終わりました。

 

妻の両親(義両親)の遺骨(骨壺)は夫の親戚関係と寺院がよければ夫の墓に入れていい 

女性は、一人娘だから自分がなんとかしなければ!という責任感が強い方だったのだと思います。ご両親のために、新しくお墓か永代供養をと考えられていました。

 

しかし、あまり背負い込まず、自分ができる範囲の中で考えれば、そして家族の協力があれば、いい解決法が見つかるものです。

 

民間の霊園であれば、ほとんどの場合、両家を納骨できます。

 皆さんも、こういうものだと決めつけず、『ゆるく終活』してみるのもアリかもしれませんよ。

 

▼改葬について知りたい方はこちら

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私が勤めている会社の方針

私が勤めいている会社は、「困っている人がいれば、その人が一番助かる方法を提示しなさい」と社長から言われています。

それが、当社の利益にならないことでもです。

 

これが、本当にストレスがなくていいです。

 

今回のケースでも、当社の関連しているお寺さんや霊園さんに紹介し、新しくお墓や永代供養に決めてもらえば利益に繋がります。

しかし、私は当社の利益にはならないけれど、もっといい方法を知っていました。

 

会社が、とにかく自社の利益に繋がるような回答をするようにいう方針であれば、良心が痛んでいたと思います。

 

社長は、「狭い地域の中で仕事をしているのだから、人助けをしていれば必ずどこかで返ってくる。人の役に立つことをするんだ!」という方針のようです。

 

小さいけれど、人の役に立てる実感が持てる会社で働けて幸せだな思っています。

 

それでは。

 

▼分骨の際に手元供養を検討する人もいます

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