終活カウンセラーのMr.Kuyouです。
平成29年に公正取引委員会が696件の葬儀社の回答をまとめた「葬儀の取引に関する実態調査報告書」によると、「家族葬」の年間取扱件数と年間売上高がともに50%を超えたという調査結果が出ています。
普通の葬儀、いわゆる「一般葬」は年々減少傾向にあり、「直葬」は増加傾向にあるとのことです。
それだけ葬儀件数が増えている「家族葬」ですが、平均金額をYahoo!やGoogleで調べてみたところ欲しい情報がありませんでした。
一般葬も含めた平均金額は約196万円と平成29年の「第11回葬儀についてのアンケート調査報告書」(一般社団法人日本消費者協会が調査)にありましたが、一般葬を含めた平均金額は家族葬を検討されている人にとって本当に知りたい情報ではないでしょう。
家族葬の平均金額を全都道府県の葬儀社のホームページから調べました!
これは、終活ブロガーの出番と思い、調べてみることにしました。
100社の家族葬の平均金額の調査方法
調査方法はシンプルです。
100社の葬儀社のホームページをひたすらチェックしていくという方法を取りました。
全国47都道府県から、家族葬のプランの金額を明確に提示している葬儀社を2社ずつピックアップしました。
47×2社で94社。
残りの6社は人口が多い都道府県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府)からもう1社ずつ追加しました。
「家族葬 北海道」といった形でGoogleに打ち込み、葬儀社のホームページを調べます。
検索順位が上位の葬儀社から順番に調べていきます。
約半数の葬儀社は家族葬をしていても、プランの金額が書いていないところでした。
その場合は、次の葬儀社へ。
思ったよりも時間がかかり、合間合間で少しずつ調べていった時間を足すと5時間くらいの調査時間になりました。
家族葬の全国平均金額は438,000円
そうして出た結果ですが、全国100社の葬儀社の家族葬の平均金額は438,000円でした。
ただし、これは家族葬の一番安いプランの平均です。
多くの葬儀社は家族葬でもプランが複数ありました。
会葬品や食事の振舞いは、この金額には含まれていません。
加えて、寺院に払う読経や戒名の費用は別途です。
それらを加えるとおそらく実際に家族葬にかかる費用は90万円台になるのではないでしょうか?
平均金額を調べて家族葬は一般葬より安いことがわかった
一般葬の平均金額が196万円ですから、家族葬の90万円はやはり安いですね。
しかし、ここで考えなくてはならないのが「香典」のことです。
一般葬はかかる費用も大きいですが、弔問にいらっしゃる方が多いと香典の額も大きくなります。
実際にかかる費用を考えなくてはなりません。
故人の年齢や、人間関係などを考えて、一般葬にするか家族葬にするかを選ぶのがいいでしょう。
故人の年齢が80歳や90歳と高齢の場合、家族葬を選ぶことが多いようです。
100社以上の葬儀社のホームページを見て感じたこと
葬儀プランの内容は詳しく掲載していても、費用が明確に掲載されていないという葬儀社が3分の1くらいありました。
消費者としては、そのようなところには依頼したくないと思いました。
また、家族葬の費用は地方より都会の葬儀社の方が高かったです。
土地代や人件費のことを考えると当然の結果だと思います。
地域との接点をつくるために、イベントを実施している葬儀社もありました。
やはり事前に葬儀について調べたり、葬儀会場に足を運んでおくことが大事だと感じました。
それでは。
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