きみと終活とわたし

「終活カウンセラー」のMr.Kuyouがお届けする終活のブログです。

手元供養のメリット・デメリットや種類について専門家が解説

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今回は、終活の専門家である「終活カウンセラー」の筆者が手元供養について解説します。

 

近年、自分の身近に故人を感じながら供養ができる「手元供養」が広がりを見せています。

 

自宅供養・自宅墓・現代仏壇といったものは、従来からありましたが、「手元供養」は、宗教色が薄く、現代のライフスタイルに合わせて小さく、インテリアのようにデザイン性が高いのが特徴といえます。

 

また、手元供養は「分骨」した遺骨を納められるようになっているものも多く、趣向を凝らしたミニ骨壺や、ペンダントやブレスレットなどのアクセサリー、一見それが手元供養とはわからない家具風のものもあります。

遺骨を納めるのではなく、遺骨から炭素を抽出し高温高圧にかけ製造する人口ダイヤモンドまで誕生し、手元供養のバリエーションは年々増加してきています。

 

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出典:アルゴダンザ・スイス

 

 

手元供養が広がっている背景

手元供養が広がっている要因はさまざまです。

 

日本では、長らく「家」を守ろうとする文化が根付いていました。婿養子をもらい家名を残す、男の子が生まれるまで子どもを産むといった考えを持つ人もいました。

現在、これらのことを考える人は少ないはずです。それよりも、個人としてどう生きるか?夫婦が幸せに暮らすにはどうすべきか?といったことに価値観が変化しているのです。

この「家」に対する考え方の変化が、供養の方法にも変化を与えているのです。

従来の家制度には不都合な点もありましたが、「家」の誰かが亡くなったときには必ず遺骨を納める場所があったのです。この場所、つまりは「お墓」や「納骨堂」が、機能不全を起こしています。

 

「お墓」や「納骨堂」は、跡継ぎがいて、その跡継ぎが守っていくことが前提の供養方法です。

現在の成熟した日本社会では、進学・就職・転勤・転職など で、生まれた場所、育った場所、学んだ場所、働いている場所が全て同じという人の方が珍しくなってきています。海外で働き、暮らす人もますます増えています。

都市(東京)への一極集中により地方は疲弊し、定年後に地元に帰るといったことも少なくなっていくでしょう。

「跡継ぎが地元に残り墓を守る」といった文化に無理が生じてきているのです。

 

その無理を解消するような供養の方法として生まれ、広がっているのが「手元供養」・「永代供養」・「樹木葬」・「散骨」です。

 

また、宗教離れもひとつの理由です。特定の宗教にこだわらず、ただ故人を偲びたいという人には「お墓」や「仏壇」だけが手を合わせる対象ではないのです。

 

さらに、高齢化不景気も大きな要因となっています。

平均寿命が伸び続ける中、高齢者はいつまで自分が生きるのかわかりません。亡くなった人のためにお金をかけたくても、目の前の生活があり、祭祀に高額な費用がかけられない人も増えています。

不景気が続き、子世代も暮らしていくのがやっとという状況で、親が子に迷惑をかけたくないと考え、永代供養や樹木葬、散骨、手元供養を選ぶということも多くなってきています。

 

手元供養のメリット

それでは、手元供養のメリットを紹介していきます。

①圧倒的な費用の安さ

 2016年に行われた「第8回お墓の消費者全国実態調査」(鎌倉新書調べ)によると、お墓の平均価格は、181.5万円です。

これに加えて仏壇まで揃えると、200万円以上の金額がかかります。

 

手元供養にかかる費用は、安いものであれば1万円以内、高いものでも20万円前後です。

手元供養には一部分しか遺骨を納めることができませんから、残りの大部分の遺骨を供養する費用がかかるのですが、今、全国各地に6万円以内という低価格で、共同型(合祀)の永代供養ができるところがあり、「手元供養 + 永代供養」という選択をすることで、お墓や仏壇を揃える費用の10分の1以下の費用に抑えることができます。

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あまり公には出てこない情報ですが、自治体によっては、ごく少量だけの部分収骨を認めている火葬場もあります。その場合は、手元供養に必要な分だけ収骨し、残りは火葬場で処理してくれます。

(火葬場に事前に連絡することで確認できます。もともと東日本では全収骨で、西日本は部分収骨です。金銭的な理由で供養ができず困っている方への情報発信です。逼迫した状況でなければ、可能な限り、残りの遺骨も永代供養してあげてください。ほとんどの共同型永代供養は一度納骨すると後から取り出すことができませんのでご注意ください。)

 

②自宅で供養できる

手元で供養するのだから、当たり前のことと思われる方もいらっしゃると思いますが、年を取るほど、重要なポイントになってきます。

若い時は想像できないことなのですが、徐々に出かけることがきつくなってきます。

都会ほど顕著ですが、霊園の多くは、山手や海側の郊外の立地のことがほとんどで、お参りに行くには自動車で行くか、最寄り駅まで行き送迎バスに乗るしかありません。

年に2回程度のお墓参りが困難だという高齢者は、思いのほか多いのです。

その点、手元供養であれば自宅で供養ができますので、遠方に行くのがきつい年齢になっても大丈夫ですし、高齢者施設に入っても持っていくことができます。

 

③いつも身近に故人を感じることができる

家族や大切な人を亡くした悲しみは計り知れないものです。四十九日での納骨にこだわることなく、いつまでも故人といっしょにいることができる手元供養は、残された人を少しずつ癒していくのかもしれません。

 

お墓(納骨堂)もあり、そちらに大部分を納め、分骨して手元供養にされる方もたくさんいらっしゃいます。

 

手元供養のデメリット

次に、手元供養のデメリットですが、大きくは一つです。

最終的に遺骨を入れた手元供養が残る

例えば、夫婦で最初に夫が亡くなり、夫の遺骨を手元供養にした場合、妻が生きている間は問題ないのですが、その後、妻が亡くなった時に、夫の手元供養を含めてのことを考えなくてはなりません。

遺骨を取り出せる手元供養でしたら、夫婦で一つの骨壺にまとめるといった方法があり、その後、永代供養することで解決できます。

事前に夫婦で供養先を探しておき、遺骨の扱いについて意思表明しておくことが大事になってきます。

 

手元供養の種類

①ミニ骨壺タイプ

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ミニ骨壺タイプは、一番ベーシックなタイプです。遺骨を少量、そのまま骨壺に入れます。遺骨がこぼれないように、フタがネジになっているものを選びましょう。

 

②置物タイプ

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置物タイプは、お地蔵さんやオブジェの形をしています。備前焼や清水焼のものなどもあり、手元供養だけを置いていた場合は、来客があっても、中に遺骨が入っていることはわからないかもしれません。内部に真ちゅう製の小さな骨壺が入っており、少量の遺骨をそのまま納めることができます。

 

③アクセサリータイプ

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アクセサリータイプは、身につけることで、故人といっしょに出かけたり、旅をしたりできることから人気です。お墓や納骨堂はあるけれど、いつも故人を近くに感じていたいという方が購入されているケースが目立ちます。

遺骨を細かくしなければ入らないことと、無くしてしまう心配があることに注意をしなければなりません。

 

④加工タイプ

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出典:エターナルプレート 

最初に紹介した人口ダイヤモンドのように、故人の遺骨そのものを加工し制作するのが加工タイプです。世界にひとつだけの手元供養になります。

制作に時間がかかること、自分の手元から遺骨が一時離れること、制作過程を見せてくれるところが少ないことを注意点として挙げます。

 

分骨証明書について

手元供養をする際は、分骨をすることになります。

火葬場の管理者に分骨証明書(火葬証明書)を出してもらうことを忘れないようにしましょう。家族の遺骨を自宅に安置することは違法ではありませんが、将来、寺院や霊園などに遺骨を納めるときには証明書が必要になります。

現在、納骨している骨壺から分骨したい場合は、その墓地の管理者に相談することで分骨証明書を出してもらえます。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

現代の事情に合った「手元供養」、いずれは日本の供養の主流になる可能性もあります。

 

「手元供養 + 永代供養」・「手元供養 + 樹木葬」といった他の供養形態と組み合わせることで、金額的にも安く、移動社会にも適した供養の方法になります。

 

「終活」の一環として、手元供養について調べてみるのもよいかもしれませんね。

 

▼おすすめの手元供養を紹介した記事です。

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